無料で利用できる情報サイトと型紙を使って、お家で取り組みが完結する、小学生夏休みのオススメの自由研究と工作の作り方
「防災」がテーマの自由研究も工作も、どちらも1日以内に完了できる内容になっています!自由研究は、小学5、6年の高学年対応で調査っぽく仕上げられます。
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いざという時になるまで、
なかなか目が向かない防災にまつわる情報やグッズについて、
体験を通してお子さんに伝えるキッカケになり、
家族内で
- 避難など災害時の行動や日ごろ気をつけておくこと、
- 準備しているものやコト
について、この機会に意識を共有できます!
家族全体の防災意識が高まり、防災力もUPします!
タップできる目次
自由研究編
お家にはあるけど普段使わない、使った事がない防災グッズを活用できれば、材料費もかからず、すぐ取り組める内容です。
この機会に必要なアイテムを揃えるのももちろんアリです!
マルチツール、缶切り、耳栓、アイマスク、給水タンクなど100均にもあるもの
エアーマット、ドライシャンプーなど、知ってるけど、意外と備えてないもの
モーリアンヒートパック、手回し充電器など、意外と知らないけど大事なもの
公衆電話←外に行く&公共のものですが、、実は災害時の使い方を知っておくことはとっても大切ですし、そもそも使った事が無い子が大半!インスタではテレカについても投稿しているのでぜひ参考にどうぞ!
の2本立てです。
もちろん、3年生、4年生も含め、全学年で親御さんの関わり度合に応じて楽しみながら取り組んでいける内容になっています!
1.「防災グッズ」使用体験の写真入りレポート!(簡単バージョン)
3ステップで「写真入りレポ」を完成させましょう!
- 感じた、思った事をメモ—「使用前」、「使用中」、「使用後」の感想を記録
- 体験中の写真を撮っておく
- 体験後に家族会議をして内容をまとめる
はじめに
取り組みの一番最初に、体験するものを決めるのですが、
短時間で仕上げるために的をシャープに絞っておきましょう!
体験レポート切り口の例
(イメージがわく方は読み飛ばしてください)
防災グッズについては、いざという時に備えて、避難リュックを用意しているご家庭も多いと思うのですが、
- 中に入れている、普段使わないグッズはお子さんが使い方を知らなかったり、
- 知っていても実際使った事がないとうまく使えなかったり
します。→知ること、使えるようになること。
非常食については、味見も楽しいですが、
- 家族全員で何日分あるか、など備えについての知識を確認
- そもそもの保管場所を実は家族で共有できていない場合は置き場所について再確認
- 実際食べるときの注意点(スプーンやお皿が必要?温めなくてもOK?ゴミはどうする?)
など。→知る・確認すること、共有すること、思い込みの排除の大切さに気付くこと。
流れ
- 体験に使う防災グッズや非常食など体験する内容(使ってみる、食べてみる)を決める。
- 使う前の感想をメモしておく。見てどう思うか、使えそうか。など感じたままを記録
- 実際に体験。体験中の素直な感想、オドロキ、楽しい、びっくりなどの様子を撮影(ビデオで記録もアリ)。
- 終わったら感想を記録。※可能なら家族会議的に!
- 写真印刷
- 写真と感想のテキストをまとめる。ボリュームは少なければ1枚、多ければ壁新聞風や、冊子風など。写真があると、ボリュームも結構自由自在!
用意するもの
- 体験アイテム1つ(お子さんが使った事がない防災グッズ、開けてない非常食など)
- ワークシート(途中記録用に紙とペン)
- カメラ(撮影用)、プリンター、インク(切れがち)
- 写真レポートの台紙(色画用紙だと見栄えUP)
記録をしっかり取っておくと後でまとめやすいです!
使用前、使用中、使用後の気持ちをしっかり拾い上げましょう。
ワークシート例
体験前 | お子さんがグッズを選んだら、選んだ理由
使う前の気持ち |
---|---|
体験中 | 難しかったところ、想像と違ったところなど気づき
ビックリしたことなど感情 |
体験後 | 使ってみてわかったこと、確認できたこと
誰かに伝えたいか、誰に伝えたいか 防災についてどう感じたかなど感想 |
わが家の娘は1年生のころ缶切り初体験したのですが、全く使えませんでした。。。何回か練習して使えるようになりました。
公衆電話も、最初は言葉で説明してもスムースに使うことはできませんでした。
お子さんの学年や得意不得意もあると思いますが、適度な関わりでしっかり作品を仕上げていきましょう!
2.気になる場所の防災情報を知る(調査バージョン)
ネットで無料利用できる、防災関連のサイトを使って調査、結果をまとめていきます。
紹介するサイトはアプリ不要、PCとスマホで使うことができるサイトなので、スマホの機種やOSのバージョンで見れないということが少なく(※)すぐ始めることができます。
※手元の端末で見れない場合は各サイトの推奨環境を確認してください。
取組前に目標とするゴール設定をお子さんとしっかり相談して決めておくのがオススメ!
- 調査地点を決める(自宅、学校、パパママの会社の場所、おじいちゃんおばあちゃん宅など)
- 調べる情報を決める(ハザード情報のうち「水害リスク」「地震リスク」など)
- 調べた後わかったことをまとめる
地形など、調査地点の地理環境によりかなり内容に差が出ます。
- おばあちゃんの家の近くに大きな川があって心配、知りたい
- キャンプに行く場所のリスクを調べておきたい
など、リスクが気になる場所を絞り込みましょう。
ハザードマップは紙もありますが、PCやスマホで確認できるサイトを利用すると、画面の記録を利用してビジュアルを入れ込んだ見栄えの良いレポートに仕上げることができます!
お子さんが一人で黙々と調べられるなら、特に1日で仕上げることにはこだわらず、本人のやる気のままに時間をかけるのも全然アリですね♪
公的な防災情報発信サイトの場合、アプリ不要でPCとスマホ両方から情報を確認できるものが多いのですが、
- PCの方が視覚的情報が多く、
- スマホ版の方が操作が簡便だけど画面が小さい分視覚的情報が少なくなる
傾向があります。
端末をお子さんに実際に操作してもらうかどうかも含め、事前に調査の仕方についてはお子さんと相談してみましょう。
https://jonaiyo.com/techkids_online-programming/
流れ
- どんなツールがあり、どんな情報を得られるか、使えるツールをざっくり確認してみる(難しければ、調査の目的を共有し、ツールは親御さんが指定の方が早く終わる)
- 調査地点を決める(自宅、学校、パパママの会社の場所、おじいちゃんおばあちゃん宅など)
- 防災情報ツール(サイト)で調査地点の情報を確認する(テキストを抜き出したり、画面の記録をとる)
- まとめる(テキストと地図などビジュアル、写真があっても良いですね)
1の段階で、複数ツールを持ち出して迷いが出る場合、適切なツールに絞って指定してしまうと、流れがスッキリします!
想像力豊かなお子さん、意欲的なお子さんほど、どんどん展開が膨らんで蜘蛛の巣上に広がっていくので、短時間で決めたい場合は最初に焦点を絞るのがコツ!
用意するもの
- 防災情報サイトを確認するためのPCかスマホ
- ワークシート
- 時間があれば調査地点などの写真
防災情報サイト例
キキクルのスマホ通知機能について
キキクル自体は、アプリで無く、通常のインターネットを閲覧するブラウザ上で動く情報サイトなため通知機能はありません。
通知を受け取るには対応アプリをスマホにインストールする必要があります
参考:キキクル通知サービスについて(インスタ「日々の防災」リール動画)
各サイト、もともとの情報元があり、ポータル的に諸情報をまとめたなかから地図上に地点ごとの防災情報を集約して表示させる作りになっています。
まとめかた
- タイトル:「(場所名)の(リスク種類)についての調査」
- 調査した理由、きっかけ:(場所名)がどんな場所か。なぜ(リスク種類)が気になったか
- 調査に使ったツール(サイト)の説明:ツール名 どうすれば見れるか 何の情報がわかるか
- 調査結果:(場所名)は(どんな気象条件)な時(リスク種類)があることがわかった
- 結果をどう活かしたいか:被災を防ぐにはどうすれば良いと思ったか(対策など)
- 調査した感想:感じた事について
3.博士タイプにオススメ!実験工作で瞬間冷却材もどきを作ろう(保護者の方の見守り必須)
今年も暑くて、もしこんな熱いさなかに停電になってクーラーが使えなかったら、、と思うとぞっとするのですが。。
本格的に身体を冷やすことは難しいのですが、実は材料2つで手軽に作れる暑さ対策グッズがあるので紹介します!
材料と道具
尿素20g
水20ml
中身用ビニール袋
本体用ジップ付きビニール袋
キッチンスケール
計量カップ
食紅や絵具(色付きにするとき)
自由研究に仕立てるポイント
〇尿素について
どこで買えるか
他に何に使われてるか
調べてまとめる
〇作りながら写真撮影して
作り方をまとめる
〇停電の時の暑さ対策について考えてまとめる
などの情報をプラスしてまとめると
立派な夏休みの自由研究に!
・必ず保護者の方の見守りをお願いします。
・特に小さいお子様が材料や道具を口に入れたり触ったりは危険なので、見守りつつ安全に作れるかどうかは保護者の方が事前にしっかりと判断お願いします。
・パチンと割るとき、割った後に中身が飛び出すことがあるので手につかないように注意しましょう!
防災ネタは自由研究にもピッタリなのでこの機会にぜひ
お家で防災についてお話してみてほしいです!
ではでは今日も防災ing!
すぐできる工作編(震源ちゃん)
震源ちゃん(地中の震源地点がマークされた立体地図)
なんと、日本地図を立体的にブロック分けして、地中の震源ポイントが記録されている、A4の紙にプリントする型紙が無料で手に入ります!
大人もこどもも楽しみながら学べるペーパークラフトであり、
日本列島の震源地の多さに圧倒されつつ、地震のことを学べる画期的な立体地図。
※毎年更新されています。
型紙ダウンロード→震源ちゃん最新版
国立研究開発法人Hi-net 防災科学技術研究所が配布しています。地震・津波・火山など日本全国を網羅する観測網を活用した研究、世界最大級の実験施設を用いた研究、ハザード・リスク研究などのデータを公開しているほか、世界でも最大規模の実験施設を持ち、研究のほか自然災害教室などで啓蒙活も行っています。
震源ちゃんを自由研究に発展させる方法(工作+調査)
ネットで自由に検索できる地震の情報を集めたデータベースを活用して調査データをまとめると、工作だけじゃない自由研究クオリティな作品に仕上げることができます。
震源地データベースの活用
PC、スマホで使える震源地データベースを活用すると、
- 場所
- 時期(機関指定可能)
- 震度の強さ
で日本で起きた過去の地震のデータを絞り込むことができます。
調べたい地域など細かい検索条件を追加するには「観測された震度・震源要素を指定して検索」ボタンをクリックした先の画面で条件を指定します。(iマークで詳しい使い方が確認できます)
自分が生まれた年など過去の決まった時点でのデータを調査する場合は、立体地図は過去年度バージョンの型紙を使って、調べた年の情報としてまとめるのもオススメです!
タイトル:「私が生まれた2010年の地震活動についての調査まとめ」
提出物:・震源くん2010年バージョン(※) ・調査資料
★調査資料例:2010年の地震活動
ワークシート
はじめに | 調査しようと思った理由…
日本は地震がとても多い国です。最近も○のような地震があったり●のような地震が来る可能性が高いと言われています。….●●というサイトを使うと過去の地震を調べられると知り自分が生まれた年にどんな地震があったか、知りたくなりました。 |
---|---|
日本で起きた地震の回数 | 震度1 ●回、震度2 ●回、…… |
地震が多かった都道府県 | ランキングなど |
●●県(住んでいるところ)で起きた地震回数 | 震度●以上 ●回 |
●●県(住んでいるところ)で起きた一番大きい地震情報: | 震度●震源地●●沖,●各地の震度 震度● ●市●町… |
感想、まとめ | 調査結果を見て感じた事 |
震源ちゃん(震源くん)+震源データの調査まとめは、アレンジ次第で幅広い年齢に対応できる内容になります。
- きょうだい一緒に震源ちゃん、震源くんを作る
- おにいちゃん、おねえちゃんはデータで調査まとめを作って自由研究にする
- 作品を学校で見たお友達向けに、自由研究で使ったサイトの使い方をまとめて提出もgood!
※震源くんは、ハサミとノリを使う型紙です。震源ちゃんより前の2001年から各年度の型紙があります。
ご家庭でかけられる時間によって、内容の組み合わせを考えながらお子さんとご家庭にぴったりの自由研究になると嬉しいです!
それではまたお会いしましょう!最後までお読みいただきありがとうございました。