アウトドアでのニーズと防災・非常時に備える備蓄品としてのニーズ、両方満たせるアイテムとして注目されているグッズの中でも、いざというとき使って「こんなはずじゃなかった…」ではシャレにならない!「非常用トイレ」を実際に使った感想をレビューします!
災害時。ライフラインが止まってしまった場合でも、自宅の安全が確保できている場合は数日自宅避難というのが現実的な選択肢だったりしますよね。
そんななか、待ったなしの「トイレ問題」が持ち上がってくることがあります。
断水時にトイレの水全てを備蓄水でまかなうのは現実的ではないのです。
水洗トイレで流す水1回6ℓとすると—1日5回で=30ℓ。
4人家族だと1日120ℓ(節水タイプでも96ℓ)。。。。途方もない量です。
ちなみにわが家ではトイレのデッドスペースに空きペットボトルを利用して水備蓄をしてますが、2ℓ×16本=32ℓ。全然足りない…
参考:トイレでどれだけ水を使うの?TOTO公式サイト「水と地球の、あしたのために。」
もちろん、幸いにも水道が止まっていない場合でも、地震や水害など災害時に自宅でトイレが使えない事態になることってあります。
私自身、東日本大震災の時は高層階に住んでいたため、停電でトイレが使用できなくなる可能性について説明を受けて衝撃を受けまして。
当時は非常用トイレの存在を知らなかったのですが、防災用品の中に追加する必要性を強く感じ紆余曲折、4年ほど前からサニタクリーンをストックして使ってのローリングストックを始めました。
(あ、トイレットペーパーももちろん備蓄しています)
防災以外にも、海や山などアウトドア用としても使える、一挙両得な簡易トイレを探している
女性でも安心して使える携帯トイレを探している。
100均のは小さくて不安。やはり「大」にも使えるものを備えたい。
防災用にと購入・備蓄した商品を実際使う段階になって後悔したことがある
物がものだけに、買う前に試すこともできないし、、ネットショップの口コミや評判だけだと情報が少なすぎ。。。
そうなんですよね。買ったからといって、実際使った感想までネットの口コミにのってることが少ない。
本当に選んでいいか?ちょっと不安ですよね。
ということで
- 簡易トレイ「サニタクリーン 簡単トイレ(※)」について
- 実際に使った感想(私が使ってみたレビュー)
- 災害用に備蓄するならサニタクリーンがオススメな理由
※水洗トイレが使えない時の、簡易トイレにオススメの商品
めったに使わないものだからこそ、いざという時のために、使い方のコツや、使う前後の手順、実際の処理についても確認しておいた方が安心!
いまでは娘と2人で海や山に出かける際にポップアップテントの中で「サニタクリーン」使っています!
自宅内が少しでも危険な状態だったり、被災の危険性が少しでもある場合は、移動できるうちに、早めに避難所に避難しましょう。迷っているうちに、移動が難しくなってしまう場合もあります。
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防災用に非常用トイレを備蓄するなら「サニタクリーン」
確かにごもっともでした、スミマセン。レポする前に商品説明を簡単に。
サニタクリーンとは
和式でも使えるように開発されたキットや、洋式(水洗)便座にセットするためのキットなど、生活様式に合わせてムリなく使える工夫でどこまでも「使いやすさ」をバックアップしてくれている商品ラインナップ。
介護施設などで利用されることもあるので、介護にかかわる人は見たり聞いたりしたことがあると思いますが、私含め、災害時の防災用品に関連して情報収集するまで「聞いたことなかったな」という人がほとんどなニッチな商品でもあります。
私が防災用に選んで備蓄し続ける理由
複数商品ラインナップのうち、私が備蓄しているのはサニタクリーンの袋だけになります。
なぜって、、袋に印刷されている通り、この商品のスゴイところが、袋だけでも使えること!なのです。使った後はしばって捨てるだけのワンストップ設計でムダがない!
災害用ではあるけど、使ってみてレジャーでも頼りになると分かり、納得感が強く、何度もりぴ購入、ローリングストックしています。
- 保管が楽:折りたたんだ状態でコンパクトに収納できて場所を取らない
- 信頼性が高い製品:特許出願など、機能性にこだわって作られている
- ワンストップ:使う際に手際よく最後の処理まで行える
- 衛生的に使える:大きめサイズなので、こどもでも服を汚さず上手に使える
簡易トイレにまつわる諸問題を解決するべく、形状、機能、素材まで。すみずみまで考え抜かれた簡易トイレの決定版!ともいえる商品だからなんです!
販売元の株式会社総合サービスはこんな会社
サニタクリーンの製造元、株式会社総合サービスさんについてちょっと触れておきますね。
設立 1982年7月。主に、トイレにまつわる各種団体にも所属していて、サニタクリーン・シリーズ(非常・アウトドア・介護用)他、「防災対策」・「予防介護」・「自然環境」・「公共施設」における衛生設備・機器の企画・開発を基幹事業とする企業です。
山ガール向けのこんなカワイイ携帯トイレも。
「サニタクリーン」商品概要
防災、レジャーでの使用を想定して、単品で使用できることを必須条件に選んでいるのですが、この製品自体は、洋式トイレにセットして使うこともできます。
それゆえの「便袋」かな、と。
価格的には1セット150円前後なので、非常時の備えに備蓄したり、備蓄している中から自然の中でのレジャー時など特別な時に使用する分には十分実用的。
便座にセットして使う袋だけど、単独で自立するので和式便器にしゃがむ要領で単独で試用できるから、他の道具ナシで利用できる点もメリット。
使用前は折りたたんだ状態でコンパクトに収納できて備蓄にありがちな場所問題に悩まされることもありません。
サイズ | 横650mm×縦550mm
セットしたサイズ感的には、様式便座の内側のラインより、少し幅が狭い程度。 |
試用期限 | 7年 |
後処理 | 紙おむつ同様の処理でOK。お住まいの自治体のルールに従いましょう。 |
吸水性能 | 大人2~3回分(水なら800cc)を吸収可能※。
不織布と不織布で給水ポリマーをサンドイッチ。 ※衛生的には、1回毎の使用が基本ではありますが、あくまで性能的に。 |
- 余分なゴミが出ない
- 全て一体化されている
- エコで無駄のない機能的な設計
凝固シートにリサイクルペーパーを使用、燃焼時に有毒ガスが出ないなど、環境にも配慮されているのも、ポイントが高い!
サニタクリーン、海にて使ってみたレポ
わが家のサニタクリーンは、常に20枚を下回ったら買い足してのローリングストックで備えてます。
子どもにも使い方を把握させたかったのと、なんでも使ってみないと実際の使い方やコツがわからないままいきなり本番で使用するのは不安だな、という気持ちで試した後、便利さに参ってしまい、海や山でテントを使う時には必ず持参するというか
携帯性の点では100円ショップ製品にはかないませんが、車に積んでおく分には、薄いので場所も取らないので合格ライン。
ついつい、いざという時のことを考えると、車に常備しているモノが増えてしまってるのですが、参考まで(というか自分のメモ?)書き出してみますね!
給水タンク(コック付き)、傘(折りたたみ、長各2)、レインコート(大人3、こども1)、薬類、タオル、ブランケット、ソックス、こどもの着替え、私の下着、サングラス、化粧品、USB扇風機×2、ホッカイロ、レジャーシート×2、折り畳みミニイス×2、断熱マット(大1、小×2、歯ブラシ、生理用品、サンダル、ビーサン、上履き(私用)、ショッピングバッグ3つくらい、納経帳、折り畳みキャリー、発泡スチロール断熱ケース、保冷バッグ、突っ張りポール、USBカーチャージャー(シガーソケット)。。。
寝袋を積めば、最悪車で宿泊できそうな装備になっておりますが、さすがにもう寝袋を積むスペースは、、、無い!
海での利用シーン
自慢のポップアップテントは、全方位クローズできる、万全の仕様。というか、着替えのことなども考えてフルクローズタイプを購入した私、エライ、と自画自賛しながら、準備開始。
実際に用を足すのに、相当気持ちにひっかかりがあったのは最初だけ。
実は、非日常的な空間・状況下で、いざ出そうと思っても出ない(身体がストップしてしまう)こともありえるので、最初はかなり極限状態までガマンしてから試しました。
なんとなく試すのに躊躇する方はギリギリ間に合うくらいのタイミングでお試しがよいかもです。。。!
説明書は本体に直印刷。(こういう無駄がない直球な感じ、好き)
なんとこの商品、使い方の説明が、袋に直接印刷されています!しかも、英語表記もあります、すばらしい。
考えてみたら、とーーっても使う人のことを考えられてるな、と感心しきりでした。
そして。。。
と、安心感が桁違い!
注意事項も本体に書いてあった
試用上の注意や、保管の際の注意事項も、袋の表面に書いてあります。
ここでひとつ、やらかしてしまいそうな、私的に危ない勘違いをしていたことに気づいたので共有させてください。。。
「災害等の非常時以外は大便はトイレに捨ててください。」
たしかに、おむつと同様に処理するわけなので私の住んでいるところだと、燃えるゴミ扱いだし大入りの状態で収集車は確かに非常時以外は避けるべきかと。
おむつの時も、「大※」はトイレに流していたような、、、遠い記憶です、、、が、実は大も娘が体験済みでしっかり流せる分は流してから廃棄しました。
※大そのものだけを流すの意。周りの部材は燃えるゴミへ。
そして、実際使う準備をして初めて気づいた機能的なポイントが!
袋の上部の切り取り破線を切り離すと、使用後の袋をしばるヒモとして使えるようになる。
袋の上部は折り返し、下は両端を少し折り曲げることで安定感UP。形的には、ササ舟のような感じ。
いよいよ袋がトイレに早変わり。
使い方
サイズ的には、洋式トイレの便座の内径くらいの感じで、射程範囲が結構広くて女子および「大」にも楽々対応できるサイズ感です。
ポップアップテントではフルクローズして使用します。
内部に取り付けられたシートは、ズレナシなので、不安定感による最中のドキドキがない。
加えて、中のシートが、実は消音対策にもなっていることに気づきました。スバラシイ。
ニオイは、やはり最中は空気に触れてるというか、空間中で行っているので、感じました、ハイ。
でも、終了して袋を閉じてしまえば、ほぼニオイは気にならない。消臭効果抜群。
実際に使ってみると、いざという時に慌てないな、という安心感が生まれます。実際安心して使えますし。
備蓄を考える場合、気になるのが、何日分?何回分?
メーカーサイトを見ると、だいたい一人1日5回が目安。4人家族だと1日20回になります。
人数 | 1日 | 3日 |
---|---|---|
1人 | 5枚 | 15枚 |
2人 | 10枚 | 30枚 |
3人 | 15枚 | 45枚 |
4人 | 20枚 | 60枚 |
災害時の「大」に備える消臭オプション
これは子育て経験のある方なら知っていると思うのですが、使用済みおむつを入れる、消臭効果があるおむつ用ゴミ袋ですね、写真のは西松屋オリジナルのもの。
広げると割と大きいので、今回試した、サニタクリーン(「小」使用後)も、きちんと収めることができました。
災害時には「大」を袋に入れたままで、廃棄処理できるようになるまで一定期間は保管することになると思うので、ニオイ問題は切実なので、敏感な方には消臭タイプゴミ袋はオススメです。
非常用・簡易トイレ「サニタクリーン」のメリット、デメリット
メリットはここまでに沢山書いてきたのですが、ちょっとまとめておきますね。
(あくまでも災害用に「便袋」単体で利用している私目線にはなりますが)
- 女性でも子供でも簡単に使える
特にこどもでも安心して使える点はポイントが高い!中の吸収シート一帯型で簡単に使えるし、使い方は袋に直に印刷されていて安心。 - 衛生的に使える
射程エリアが広め、袋内のシートのおかげで跳ね返りも最小限。後始末も袋を閉じればニオイの心配が最小限。 - 保管場所を取らない
コンパクトに畳んだ状態で保管できるので場所をとらない - 海や山、車でも利用できる
災害時に限らず、外出時の強い味方として車に積んでもしもに備えられる。
衛生的に、というところで一つ参考エピソードを紹介しますね。
実は以前、娘が感染症で入院した小児病棟では、汚物処理は付き添い人(つまり私)が担当する決まりだったのですが。
ポータブルトイレに、コンビニ袋をセットして中に新聞紙を敷くスタイル。正直、最悪非常時にコレでもいけるかな?と思わなくもないですが、ニオイ、飛び散り、後処理の際の感染のリスクなど、、、衛生面からも利用する側から見てもあまりおススメできる方法ではありません。。。
これは個人の感覚にもよりますが
- 100均よりは高い
家族が多いと理想的な備蓄量(3日分)を一気にそろえるとそれなりのお値段になる
んー、使ってみてなおさら、防災用、緊急用の簡易トイレとして使う場合の大きなデメリットは感じないかなぁ。
むしろ、これだけ機能的で安心して使えるなら、十分コストパフォーマンスは高いと感じました。
実は以前、100均の携帯トイレも試してみました。これも、常に車に積んでいるものの、車内ではキビシイものがありテント内で。。
一応できたけど、女子にはかなりハードルが高いですね。。
こどもだときちんと射程範囲に収めることは難しそうなので、私だけ試しましたが、服につかないか?きちんとできるか?かなりハラハラ。
サニタクリーンと比較すると、桁違いに、安心できなかった….!
小のみ、しかも使うのが難しい(女性には)ので、使えなくないけど実用性は薄いと感じました。
試して納得!非常用トイレ、まだ備蓄してない人は今すぐ循環備蓄(ローリングストック)をオススメ!
自宅であって自宅ではない。
ライフラインが止まってしまった自宅は、ネットに接続してないPCのようなもの。
水道が止まっていなくても、災害時には
- 停電で上層階まで水をくみ上げられない
- 水害による、下水の逆流で水洗トイレの水を流せない
- 断水で水を使えない、トイレを流すだけの水を確保できない
- 下水道施設、配管の破損、マンションの貯水槽のトラブルなど、設備として使えなくなる
などで、水洗トイレを使えなくなる事態が起こり得るんですよね。
更に、トイレが利用しにくい環境下だと、水分摂取を制限して身体にもダメージを与えかねない最悪の事態が起こってくる可能性も無視できません。
トイレが使えない→トイレに行きたくない
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水分や食事を控える・トイレを我慢
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水分の確保
様々なストレスや、トイレが整備されないことが原因で、水分をとる量が減りがちです。また、気温が高いときには脱水状態になりやすいので、こまめに水分をとりましょう。特に高齢者は脱水に気付きにくく、こうした影響を受けやすく、尿路の感染症や心筋梗塞、エコノミークラス症候群などの原因にもなるので、しっかりと水分をとるようにしましょう引用:厚生労働省「被災地での健康を守るために」
生理現象は誰にも止められません。
開発した株式会社総合サービスは災害用トイレの技術開発で日本トイレ大賞を受賞していて、
- 余分なゴミが出ない、全て一体化された、エコで無駄のない機能的な設計
- 女性や子供にも無理なく簡単に使えるユーザー目線の商品形状
- 確かな技術で吸収性、衛生面、環境面にも材質やしくみで最大限配慮
アウトドア派、山登り、海でのレジャーにも車に詰んでおけば、なにより家族も安心できる!
簡易トイレとして備蓄しながら使う、ローリングストック(循環備蓄)で備えておくのがおすすめです!
(ちなみに食料備蓄のローリングストックの記事も書いてます)
(トイレットペーパーもお忘れなく!)
サニタクリーン 単品利用できるタイプの非常用トイレ
サニタクリーン 洋式便器受け付 非常用トイレ
大人二人、三日分を手早く一式備蓄したい方向け
和式でも安心 売れてる和式用セットはコレ
簡易トイレ、非常用トイレは突然の断水で、絶対「あってよかった!」と思えるアイテムなので、ぜひ家族の人数にあわせて備蓄しておきましょう!
もし迷ったらサニタクリーン、ぜひ使ってみてください!